そろそろ桜も散り始めて名残惜しいですが、
近くの川べりを散歩していたら、新芽が顔を見せ始めている木々にうきうきして、
葉桜も悪くない気がしてきた。葉っぱなかったら桜餅も風邪引いちゃう。
この季節は、電車に乗っていても、窓の外を眺めてあちこちに桜を見つけて楽しい。
普段はただ早く通り過ぎたいだけの、
途中の駅のいくつもの住宅地の風景の中で、
誰かの小さな庭々や、鉄棒のある公園、バス通りの両側、広い川沿い、小学校の校庭、線路の真横、団地の敷地、よく整理された感じの老人ホームみたいな施設、お寺とそこにつながるお墓、遠くに見える丘の雑木林に埋もれるように、
少しの人の気配さえあれば様々なところに、
立派に枝を広げた太い桜から、金網にへばりついて窮屈そうな若い桜まで、
雨が降っても晴れてても、毎日どの桜も美しく、本当にきれいだ。
そんなことをしみじみ思っていたら、「置かれた場所で咲きなさい」という言葉がふと頭をよぎった。
会社員時代、心のオアシスだった、オフィスビルの1階の紀伊国屋書店で、
お昼休みにうろうろしてたらふと目についた渡辺和子さんの本の表紙。
あの時は、えーっとそれって大手町で咲けってことでしょうか、まじですか、
と、どんよりした気持ちになったけど、
そんな時期でも、私なりにそれなりに根っこを張りめぐらせていたようで、
今はけっこう素直に、ここで一花咲かせてみよう、と思える。
(ちなみに写真は録音終わって一発目のライブ、代々木公園・菜彩グリル いしはらにて)
先月録音したアルバムも、完成に向けて、順調に進んできております。
この感じだと、予定通り、夏には発売できそうです (^^)
もうちょっとしたら、CDの中から音源ちょこっと出しもできるかなーとただいま準備中♫
でも「CD作るー」と言い出しておきながら、すべてのステップにおいて、私はいかに何も知らなかったか、
あとあと思い返すとびびるレベルなんだろうな、これ。。まだ全貌のわかっていない今も、薄々そう感じ始めてきております。。。みんな最初ってこうなのかな。
こんな私ですが、私より何倍も何倍も経験を積んでるメンバーのファルコン、小牧さん、
スタジオトライブのエンジニア田島さん、
そして私のビギナーズラックのおかげで、
録音自体もとてもうまくいったけど、CDという録音作品としても、一曲一曲ぴかぴかに磨かれてきていて、ほんとーーーー!!!に、ありがたいです m(__)m
ミックスしながら、音を聴くってすごい技能、すごい仕事だと改めて思った。みんなめっちゃ耳よくて超尊敬です。
音質みたいな、見えなくて手に取れなくて味もなく言葉にしにくいものについて延々と、
「ここの音、今△△な感じなのを、もうちょっと▲△な感じに」
「いや、むしろ△▲かな、それともやっぱり最初の△△かな」
みたいな意見交換が続き、初心者の私にとっては、まずはその「音の感じ」をひとつひとつ聴きとっていくことに必死。
しかも私がまともに予算もつけられないので、長時間にわたる超集中労働、スタジオこもりっきりで休憩もおトイレくらいでほぼゼロ。
最後の方なんて私もう本当に役立たずのくたくたでしたが、皆さんは文句ひとつこぼさず細かい作業をしてくださり、、、
こんな素晴らしい人たちにこんなブラックなことをさせるなんて、人としてこれはいけない、と思いました。